【間違った選び方に注意!】知っておきたい湿布の効果・知識・張り方

こんにちは。浦安駅前整体院の長谷川です

今回は「湿布」についてお話したいと思います

整体院や整骨院といった治療院に通った事がないという方でも、一度は湿布を使った事ないですか?

日常でのちょっとした怪我の痛みや、病院に行く程でもないけど気になる慢性的な身体の凝り。こういった様々な場面で湿布は私たちの身近にありました

湿布は街の薬局で買える物ではありますが、整形外科などでも保険適応すると入手し易いのもポイントです

実際私もサッカーをしていた時期は良く足を痛めたりして、湿布を付ける機会というのは多々ありました

しかし湿布にはいくつかの種類があり、それぞれ症状に対して用途が違います

その為、痛いからといって安易に貼ってしまうとかえって症状が悪化してしまったり怪我の回復が遅れてしまう恐れがあります

そうならない為にも、このコラムを読んで頂き湿布についての正しい知識を補完して頂ければ幸いです

湿布の種類

まず大きく2つに分けると、湿布は「冷湿布」と「温湿布」というものに分けられます

「冷湿布」は消炎・鎮痛の効果があり、捻挫などで筋繊維を傷つけてしまった際に人体に起こる急性炎症を抑え、痛みを抑制する目的があります

含有される成分としてはサリチル酸メチルなどがありますが、「温湿布」の場合はこれら消炎効果のある成分は入っておらず、カプサイシンという唐辛子などに含まれる成分が入っております

これは「冷湿布」とは違う目的で作られており、主に慢性的な肩凝りや関節痛・腰痛などに対して使用されるものです

これはカプサイシンの効能で肌を刺激し血流を促し痛みを鈍らせているので、捻挫など炎症が起こっている時に温湿布を貼ってしまうとより炎症が悪化してしまう恐れがあるのです

逆に炎症が起きてない部位に冷湿布を使用しても効果は薄いので、湿布を選ぶ時は急性症状なら冷湿布。慢性的な症状には温湿布。という風に使い分けてあげましょう

また非ステロイド剤を用いた鎮痛作用に優れた湿布もありますが、これも急性期や強い痛みがある部位に使用するのが良いとされています

湿布で痛みは本当に取れているの?

治療院に来られる患者さんで、特に強い痛みを訴えられている時は予めその部位に湿布などを貼って来院されている事が多いように思えます

「ずっと湿布を貼っていたのですが、痛みが中々治らなくて…」と相談される時もありますね

こういった場合は捻挫やギックリ腰といった急性症状が多いので、まずは氷水などでしっかりとアイシングする事の方が重要になります

湿布にも消炎・鎮痛効果はあるものの、身体を安静に出来るシチュエーションならばアイシングの方が効果が高く見込めるからです

あくまで痛みがある中でも動なければならないといった事情がある場合は、動き易さと少しでも痛みのストレスを減らす為に湿布を使用するのは構いません

しかし怪我の初期にきちんと処置をせずに湿布だけ貼って済ませてしまうと、取りきれない痛みのストレスにより身体の使い方に癖がついてしまいその歪みにより怪我の回復が遅れてしまう恐れがあります

湿布はあくまで痛みを抑えるものであり、怪我などを根本から治すものではありませんので、症状が酷い場合はまず治療院などで診て貰うのが1番ですね

まとめ

いかがでしたでしょうか?

痛みがあるということ自体その部位に限らず身体にストレスをかけてしまうので、まず痛みを緩和する目的で湿布を張り付けるという行為自体は間違いではなりません

しかしあくまで痛みを抑制させるだけなので、それ自体が治療の全てになる訳ではありません

怪我をした際の骨格の歪み、筋繊維の挫傷などは矯正やアイシングにテーピング。または疾患部位の周囲の筋拘縮を鍼灸治療などを用いて治療することが重要となりますので、湿布だけでそれを済ませてしまわないように気をつけて下さい

また慢性的な肩凝りや関節痛に腰痛といった症状に温湿布を使用し続けるのはあまりオススメしません。皮膚を刺激し続けてしまう事により肌荒れなどの疾患が起こる恐れもありますし、血流を良くするだけでは慢性的な症状の根治は難しいです

どの湿布にしても、あくまで治療の補助くらいに考えてあげるのが良いのかなと思います

痛みの改善を「湿布だけにしない」これを意識して貰えたら幸いです

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