「腰椎分離症(ようついぶんりしょう)」は、腰の骨(腰椎:ようつい)の一部が疲労によって割れてしまう障害です。
特にスポーツを頑張る小中学生に多く、繰り返し腰をそらす・ひねる動作が原因で起こります。
この「割れた」状態を「分離(ぶんり)」と呼びますが、ケガをした本人は最初、痛みが軽いために気づかず、悪化させてしまうことも多いのです。
~成長期の「腰の痛み」を軽く考えないで~
「腰椎分離症(ようついぶんりしょう)」は、腰の骨(腰椎:ようつい)の一部が疲労によって割れてしまう障害です。
特にスポーツを頑張る小中学生に多く、繰り返し腰をそらす・ひねる動作が原因で起こります。
この「割れた」状態を「分離(ぶんり)」と呼びますが、ケガをした本人は最初、痛みが軽いために気づかず、悪化させてしまうことも多いのです。

腰椎分離症は、以下のような子どもに多く見られます。
つまり、「成長中の骨に、繰り返し強い負担がかかることで骨が疲労して折れてしまう状態」です。

腰椎分離症になると、次のような症状があらわれます。
さらに悪化すると、「分離」した部分が完全にくっつかなくなり、「すべり症(腰の骨が前にずれる状態)」に進行することもあります。
成長期の腰の骨は、まだ完全にかたまっていないやわらかい状態です。
スポーツで繰り返し「腰をそらす・ひねる・ジャンプして着地する」などの動作をしていると、腰の後ろの「椎弓(ついきゅう)」という細い骨の部分に小さなヒビが入り、それが悪化して折れてしまうのです。
このようなケガは「疲労骨折(ひろうこっせつ)」と呼ばれ、少しずつ骨が折れていくため、最初は気づきにくいのが特徴です。

整形外科を受診すると問診やMRIレントゲン写真などの検査をしていきます。 それによりどの程度の分離症なのか(片側or両側の分離なのか?すべり症もあるのか?など)を確認していきます。
腰椎分離症の治療は、以下のステップで進みます。
運動を完全に休止し、腰の固定(コルセット)を装着します。2〜3ヶ月の安静が必要。骨がくっつく可能性が高いです。
骨が完全に折れてしまった場合、骨癒合(くっつくこと)は難しいことも。痛みがなくなれば運動復帰可能です。
POINTここがポイント毎日同じスポーツを行っているのに分離症になる方とならない方がいます。
分離症になる方は体の硬さやフォームの悪さの理由もあると考えられますが、元々の骨格の歪みが強いケースが考えられます。
などの状態です。
そしてその状態にプラスして
などの体の硬さ(筋肉の硬さや関節の可動域が狭い)がある。
更にそれに上乗せして特定のスポーツを行うことで腰に強いストレスがかかりすぎてしまい分離症になってしまいます。
※右投げのピッチャーなどですと左の腰椎に強いストレスがかかりやすくなります。
ではどうすればそのリスクを軽減できるか?!
元々の骨格の歪みを整え、筋肉の柔軟性を高める。関節の可動域を良くしておくことが大切だと考えます。
そして一番大切なのは分離症になる前にケアをしておくこと。そのためにも当院ではジュニア世代に特化したカイロプラクティック施術を行っております。
分離が進んでしまうと骨がくっつかず、常に腰に負担がかかり筋肉は緊張しっぱなしになり慢性的な腰痛になってしまいます。
将来のことも踏まえしっかりとケアすることをおススメ致します。
※分離症になった。また、分離症になったが治った方は痛みの抑制及び再発防止の観点からも確実にケアを行ってください。
分離症からすべり症を併発し、慢性腰痛が悪化してスポーツが出来なくなる危険があります。
「腰痛は大人のもの」と思いがちですが、実は小中学生でも腰の痛みは深刻なサインであることがあります。
特に分離症は、早期に発見・治療すれば完治する可能性が高い一方で、放置すれば一生痛みを抱えるリスクもある障害です。
こんなサインに気づいたら、早めに医療機関を受診しましょう
子どもは「休むとレギュラーを外されるかも…」「監督に言いにくい…」とがまんしてしまうこともあります。
「痛いときは早く教えてね」「休むのも上手な選手の証だよ」と安心できる声かけをしてあげてください。
「腰椎分離症」は、スポーツに真剣に取り組む子どもたちの体からのSOSです。
「成長期の腰痛はよくあること」と見過ごさず、早く気づいてしっかり治すことが、将来にわたってスポーツを続けるための第一歩になります。
痛くなったらではなく、痛くなる前にケアをおススメ致します。